
顎関節症
顎関節症
顎関節症は、顎の痛み、カクカク音、口が開けにくいなどの症状がある病気です。
一般的に最初は耳の前(顎関節)でカクカク音がするのに始まり、次第に痛み、口が開けにくいなどの症状が出てきます。
カクカク音がする症状のみの場合は、症状の悪化を防ぐ方法、日常生活での注意点などを理解することが重要です。
痛み、口の開けづらさがあるときは、治療が必要になります。
顎関節症の原因にはまだ不明な点が多いですが、日中や夜間の噛みしめなど悪習癖を治療すれば改善する要素は多くあります。
顎関節症には、多くの要因が絡んでいることが分かっています。
その要因には、噛み合わせの不良のほか、顎関節そのものが、もともと弱いなどといった構造上の問題、ストレスや不安などからくる顎の筋肉の緊張、外傷などがあります。
また、日常生活における習慣や癖なども大きく影響しています。
例えば、頬づえや歯ぎしり、唇や頬の内側を噛む癖、食いしばり、片側の歯での偏った噛み方の癖、うつぶせ寝の習慣、猫背など。
近年ではスマートフォンや携帯電話、パソコンの長時間に及ぶ操作なども原因の一つでもあります。
歯を食いしばったり、歯と歯を常に噛み合わせるような習癖があると、歯、顎関節、筋肉に負担がかかり、血流も悪くなるので、こういった習慣を正す方法(認知行動療法)などを指導します。
ストレッチを行うことで、靭帯を伸ばして関節を動きやすくし、関節と筋肉の血流を改善し、関節腔内の潤滑成分の分泌を促します。
夜間の歯ぎしりや食いしばりがあり顎関節症を悪化させているケースでは、歯ぎしり防止のマウスピースを作成します。
原則、就寝時のみ装着します。
痛みが強い場合や、関節組織の損傷により炎症が起こっている場合は、鎮痛消炎薬の処方を行います。
周辺の筋肉のこわばりによって強い痛みが出ている場合は、筋弛緩薬を処方することもあります。
ボトックス(ボツリヌストキシン製剤)は、筋肉の過度な緊張を和らげる作用があります。
当院では、厚生労働省認可の製剤を使用し、経験豊富な歯科医師が施術を行います。
顎関節症は「放置しないこと」が大切です。
慢性的な症状や強い痛みがある場合は、放置すると関節や筋肉にさらなるダメージを与えることがあります。
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